2021.4.1日経新聞の素敵なコラム

最近Facebookで知り合いがシェアしていたので
私もシェアした
日経新聞(2021年4月5日)の「学びや発」というコラムです。

ただシェアしただけなのに
反響が多かったのでまだ読んでいない方は
読んでみてください。

目頭が熱くなります。

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3月半ばに「クラス名人発表会」を開いた。

一人一人が「○○名人」と称して得意なことを発表する会だ。2年生を担任すると、学級活動の時間に必ず行っている。

けん玉名人のA男は難しい技を見事に決め、級友の大きな拍手に満面の笑みを浮かべた。
陶芸名人のB子が自作のマグカップと制作過程の写真を見せると「すごーい!」という声が上がった。

教室で実演しにくいものは動画を撮り、プロジェクターで映す。
サッカー名人のC男はリフティングで高い技能を見せつけた。
ピアノ名人のD子は体育館のグランドピアノで堂々の演奏を。級友は皆、度肝を抜かれた。

ちなみに「得意」は何でもよい。
なわとび、かけっこ、お絵かきにも拍手が送られる。

ある年、風変わりな名人が現れた。

「変な顔を見せてみんなを笑わせる」と言うのだ。

「違う名人にした方がいいんじゃない」という母親の説得もむなしく、
E男は「変顔名人」として発表会当日を迎えた。

段ボールで作った額縁の中で次々に変化するE男のおもしろい表情。
教室は笑いの渦に包まれ、E男は満足げだった。

彼が変顔にこだわった理由は意外だった。

ある日、母親と変顔を見せ合って遊んでいた時のこと。ひとしきり笑った後、
母親が「その顔を見ていたら、悲しいことがあっても絶対に笑っちゃう。ママが泣いた時は、その顔を見せてね」と言ったのだそうだ。

この出来事で、自分の変顔に自信をもったらしい。

学習場面では苦手なことの多いE男だったが、名人発表会を境にいろいろな教科で力を発揮するようになった。

小さなことでもいい。人の心を動かすような体験は確実に成長を促す。
それが人の笑顔に結びつくなら、なおさらだ。

授業や生活場面で得意なことを発揮する場を増やしたい。
そうすれば学校は今よりもっと居心地よく、もっと成長できる場所になる。
(裕)


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この記事を
親方(夫)にも読ませてみると



「授業や生活場面で得意なことを発揮する場を増やしたい。
そうすれば学校は今よりもっと居心地よく、もっと成長できる場所になる。」

の部分に対して

「それをちゃんとどんな先生でもできるように仕組化というか、体系化しないとね。」
と親方にしてはコンサルタントみたいなことを言ったので

想定外すぎて

「そこじゃないだろ!」って言い返してしまった。

親方の言うことはもっともですが・・・