仙台市に訪日外国人旅行者(インバウンド)を呼び込む飲食メニューの開発を目指す料理コンテスト「インバウンドメニューアワード」が16日、青葉区の仙台市民会館であった。
市内の飲食店6店が地場産食材を使ったメニューを考案し、審査の結果「仙台みそピッツァ」がグランプリを獲得した。
仙台北法人会青年部会が初めて開催。昨年10月に仙台空港との直行便が就航したタイからの旅行者を想定し、仙台在住のタイ人らが審査員を務めた。
仙台みそピッツァを考えたのは青葉区の居酒屋「酒と肴 もうり」。マイタケや曲がりネギを具材に、南蛮みその辛味でアクセントを付けた点が好評だった。
他にも牛タンや笹かまぼこが入った鍋、仙台みそやマグロを使った巻きずしなど地域色を出したメニューが並んだ。
審査した東北大准教授のサッパシー・アナワットさん(36)は「料理だけでなく地酒など飲み物と一緒に発信することが大事だ」と指摘した。
「日本料理は味が薄いイメージだが、どれも濃厚な味付けで良かった」「英語メニューがあると明示し、料理写真を会員制交流サイト(SNS)で紹介してほしい」などの意見も出た。
仙台みそピッツァは「酒と肴 もうり」以外の参加店も含めて提供される予定。共通ステッカーでPRする。青年部会の河原真明社会貢献委員長(49)は「アワードを続け、経済活性化の一翼を担いたい」と語った。
2020年02月17日月曜日